こんにちは!チュン太です^^
今日は、たぶん多くの人が一番知りたいのに、誰もはっきり書かない話をする。地域おこし協力隊の「お金」だ。
わたしは関西の小さな町で、地域おこし協力隊を3年間務めて任期を終えた。協力隊になる前は個人事業主として中国輸入とECをやっていて、毎月、仕入れで通帳の残高が減っていくのを見ながら夜中に眠れなかった時期がある。「収入が絶たれる恐怖」を体で知っている。だからこの記事では、きれいごとも、ぼかしも抜きで、自分の数字を全部出す。

チュン太さん、ぶっちゃけ……協力隊って、いくらもらえるの?

だよね。みんなそこが一番気になる。今日は隠す数字はひとつもない。手取りも、賞与も、3年で貯まった額も、全部見せる

そこまで言う記事、初めて見た…!
- 協力隊の収入が「どういう構造」で決まるか
- わたしの実額(手取り・賞与)
- 収入は減ったのに「残るお金」が増えた理由
- 副業のリアル(うまくいかなかったものも正直に)
- 3年で結局いくら貯まったか
① 協力隊の収入は「3階建て」で考える
最初に構造を押さえてほしい。これを知らずに月給の数字だけ見ると、判断を誤る。
▲ 協力隊の収入「3階建て」構造
協力隊の収入は、ざっくり3つの層でできている。
- 報酬(基本給にあたる部分) — 毎月の生活の土台。自治体から支給される
- 活動費 — 活動に使うお金。生活費ではないが、ここを生活と切り分けられるかが大事
- 別枠の支援 — 家賃補助、引っ越し費用補助など。ここが効くかどうかで生活の体感が激変する

同じ「月◯万円」でも、家賃補助があるかないかで全然違うってこと?

そう。だから求人を見るときは、額面だけじゃなく『家賃補助があるか』を必ず確認してほしい。後で実額を出すけど、わたしの場合はここが決定打だった
※ 報酬額・補助の有無・金額は自治体ごとに大きく異なる。国(総務省)の特別交付税措置を財源にしている点は共通だが、いくら出るかは応募先の募集要項で必ず確認すること。
② わたしの収入を、実額で公開する
もったいぶらない。当時のわたしの数字はこうだ(あくまで一例・目安として読んでほしい)。
| 項目 | 金額(当時・目安) |
|---|---|
| 月給 | 額面 約20万円 → 手取り 約18万円 |
| 賞与 | 年2回 × 各 約30万円(額面ベース・計 約60万円/年) |
会社員時代と比べれば、はっきり下がった。正直に言う。
なお、この記事では手取り・賞与・支出・貯蓄という「見える数字」に絞って話す。税金や社会保険料の細かい仕組みは、人によって条件が大きく変わるため深入りしない。あくまで「生活実感としての家計」の記録として読んでほしい。

……思ったより、シビアだね

うん。会社員時代の半分以下になる人も珍しくない。この数字を見て『無理だ』と思う人がいるのは当然だと思う
でも、話はここで終わらない。むしろここからが本題だ。
③ 収入は減った。なのに「残るお金」は増えた
協力隊3年で、わたしは生活が苦しくなるどころか、お金が貯まった。なぜか。支出が、収入以上に落ちたからだ。
| 費目 | 都会時代 | 協力隊時代 |
|---|---|---|
| 家賃 | 月 約8万円 | 実質 0円(家賃補助) |
| 食費 | 月 約6万円(外食中心) | 月 約2万円(自炊+いただきもの) |
| 通信費 | 月 約2万円 | 月 約0.5万円 |
この3費目だけで、月13.5万円が落ちた。手取りが半分になっても、出ていくお金がそれ以上に減れば、手元に残る額は増える。
この差が、収入減を超えて「貯まる家計」をつくる
「いただきもの」と書いたのには理由がある。わたしは着任1週間でコロナにかかり、家から出られなくなった。そのとき、まだ顔もよく知らないご近所さんが、毎日玄関先にご飯を置いていってくれた。この町の食費が安いのは、努力だけじゃない。人に生かされている部分が、確かにある。

収入を上げるより、支出を設計するほうが効くんだ…

家計は収入1割、支出設計9割。ここを掴めるかどうかが、協力隊で生き残れるかの分かれ目だよ
④ 副業のリアル(うまくいかなかったものも、正直に)
多くの自治体で副業は認められている(規定は要確認)。わたしも許可を得て動いた。ただ——「副業すれば楽に稼げる」は幻想だ。失敗も含めて正直に書く。
うまくいかなかったもの
- 中国輸入の継続:以前からの事業を細々と継続。悪くはないが、片手間では伸びない
- WEB制作:作ったはいいが、費用の請求がうまく進まず、お金にならなかった
- 鳥獣害対策:2023年に資格を取った。問題は深刻で需要はある。だが「無償でお願い」が多く、収益化は難航
- 草刈り・空き家の管理:頼まれてやったが、無報酬のものが多かった

失敗の話まで聞けるとは思わなかった…

きれいごとを書いても、来た人が同じ壁にぶつかるだけだからね
効いたもの
ひとつだけ、後の人生を変えた副業がある。空き家バンクの担当として、約20件の売買に関わったことだ。物件を見続けるうちに「どこを見れば良物件か/何が地雷か」という目利きが身についた。その目で、わたしは自分でも空き家を1棟30万円で買えるようになった。のちに3棟+畑をまとめて取得した。
副業は「お金」だけで測るな。スキルと信用が貯まる副業を選べ。それが任期後に効いてくる。
⑤ 3年で、結局いくら残ったか
結論を言う。任期を終えたとき、わたしの手元には、およそ250万円の貯蓄が残っていた。
手取り収入
半分以下
生活費
半分以下
▲ 「設計すれば、半分の収入でも負けない」家計の3年累計

収入は会社員の半分以下だったのに、250万…!?

そう。『減った額』を見て絶望するか、『残る額』を見て設計するか。同じ3年で、結果は天と地ほど変わる
協力隊=お金が貯まらない、というのは半分は誤解だ。正しくは、「設計しなければ貯まらない。設計すれば、半分の収入でも貯まる」。これがわたしの3年間が出した、嘘のない答えだ。
(収入が減るデメリットそのものについては、別記事「関西の小さな町で感じた協力隊のメリット5つ・デメリット5つ」のデメリット①でも触れている。あわせて読むと、収入面の判断がはっきりするはずだ)
⑥ 収入を「増やす/絞る」設計図
最後に、これから応募する人が今すぐ確認すべきことを置いておく。
増やす側
- 募集要項で副業の可否と範囲を必ず確認する
- 自治体の起業支援制度を調べる(例:任期後の起業に補助金が出る自治体もある。わたしは補助金100万円を活用した。※有無・金額・要件は自治体差。募集要項・担当課で確認)
- 「お金が貯まる副業」より「スキルと信用が貯まる副業」を選ぶ
絞る側
- 家賃補助の有無を応募前に確認する(体感が一番変わる)
- 固定費を「家賃 → 通信 → 保険 → 食費」の順で見直す
- 「収入が半分になっても暮らせる支出設計」を、応募前に紙に書いてみる

応募する前に、ここまで考えるんだ

考えてから入った人だけが、3年後に笑ってる。わたしが見てきた範囲では、例外はほぼなかった
まとめ:協力隊の家計は「設計すれば負けない」
要点を整理する。
- 収入は「報酬・活動費・別枠支援」の3階建て。家賃補助の有無を必ず確認
- わたしの実額は手取り約18万+賞与年60万(当時・目安。自治体差大)
- 収入は半減。でも支出がそれ以上に落ち、手元に残る額は増えた
- 副業は失敗も多い。スキルと信用が貯まるものを選べ
- 3年で約250万円貯まった。設計すれば、半分の収入でも負けない

お金の話は、夢を見せる記事より、正直な記事のほうが人を助けると思ってる。わたしは家族と生きるためにこの道を選んだ。お金は減らなかった。むしろ、暮らしは豊かになった

……ちょっと、本気で調べてみる

それでいい。まずは気になる自治体の募集要項を、家賃補助の欄から読んでみて
次の一歩
- 気になる自治体の募集要項を「家賃補助・副業可否」の欄から読む
- 「収入が半分になっても暮らせる支出設計」を紙に書く
- 数字で不安が解けたら、次は「自分に向いているか」を確かめる番だ
応募前の不安は、たいてい「数字が見えない」ことから来る。その霧が晴れたなら、次に読むべきは——わたしが3年で感じた良かったこと・しんどかったことを全部並べた記事だ。お金の次は「暮らしと人間関係」。そこまで見て、はじめて応募の判断ができる。
→ 関西の小さな町で感じた協力隊のメリット5つ・デメリット5つ

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